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「花燃ゆ」の時代背景の解説② ~島津久光の上洛~

 時代背景の解説をほとんどやらないため、登場人物が何をやっているのか把握するのが難しい「花燃ゆ」。NHKに代わって、ドラマの背景を説明するシリーズの第二弾、今回は実質的な薩摩藩主、島津久光の上洛です。

 島津久光は、幕末の偉人、島津斉彬の弟でしたが、斉彬の絶好のタイミングでの死去後、息子忠義が薩摩藩主となり、藩の実権を握る事になります。
 藩主の父として薩摩藩を牛耳っていた島津久光は、公武合体運動を進め、幕府に圧力をかけるために文久2年(1862年)3月に薩摩藩兵を連れての上洛を開始します。あくまでも公武合体を推進させるための上洛で、倒幕なんて考えは島津久光には、これっぽっちもなかったことに注意してください。幕府の重要な役職につきたいというのが本音でしょう。

 島津久光は、当時の大名としてはソコソコ才能がある人物ですが、とにかく器が小さい... 
 
 久光は、当時の薩摩藩の若手グループの中心人物であった西郷隆盛とは犬猿の仲でした。島津斉彬公を慕う西郷どんは久光が心の底から嫌いだったのか、久光に「久光様は薩摩では偉い人ですが、官職もないし田舎者なので、上洛してもうまく行きません。」等と暴言を吐いてしまいます。久光は、若手家臣に人気のある西郷の暴言を許しましたが、器の小さい久光は西郷どんの顔も見たくなかったのが本音だったのか?、上洛に先立ち、西郷に先発として下関行を命じます。

 下関では西郷どんは長州の久坂玄瑞等、尊王攘夷派の痛い連中と面会します。尊王攘夷派の連中は、何を勘違いしたのか、島津久光が倒幕のために兵をあげた等と勝手に妄想してしまいます...
 薩摩藩先発隊のはずの西郷どんも尊王攘夷派の毒気にやられたのか、久光の「下関で待機」の命令を無視して、尊王攘夷派の連中と連絡をとるべく、大坂方面へ向かってしまいます。
 
 下関についた久光は、西郷がいないことを知り、激怒しますが、とりあえずここは耐え、海路、播磨の室津(軍師官兵衛で初恋の人「おたつ」が殺害された港町です)に上陸します。久光は、姫路滞在中に西郷どんの独断行動を知らされ、ついに西郷どんの逮捕・処罰を命じます。

 一方、久光の上洛が倒幕目的だと妄想している尊王攘夷派の痛い方々は、いよいよ倒幕か!と祭り状態になります。
 薩摩藩内の痛い連中は、久光に倒幕の意思が無いことを知ると、俺たちが関白と京都所司代を暗殺して、首級を久光公に捧げれば、反逆者にされてしまう久光公も、もう倒幕するしかなくなるぜ!!!と斜め上の発想をします。
 家臣のテロ計画を知った久光は激怒。急進派の一団を薩摩藩の宿舎の寺田屋で上意討ちしてしまいます(寺田屋事件)。
 これにより、公武合体派の勢力が増し、久坂玄瑞等、尊王攘夷派の痛い人たちは一時、冷や飯を食わされることになります。尊王攘夷派は、京都で朝廷工作に出たり、長州藩内でも久坂玄瑞達が公武合体派の長井雅楽の追い落としを画策するなど、痛い活動をヒートアップさせて、巻き返しを図ることになります。
 朝廷から勅許を貰った久光は、公武合体派として、①将軍家茂の上洛、②外様雄藩の政治参加、③一橋慶喜(15代将軍になる人、お笑いコンビ「どぶろっく」の森慎太郎さんが演じます...)、松平春嶽の重職就任を幕府に求めます。将軍家茂の上洛は、長州の長井雅楽や桂小五郎達の意見だったようで、久光の上洛は長州藩とも連携してのものだったと思われます。
 ちなみに将軍を上洛させる目的ですが、公武合体路線の長井は朝廷と幕府の融和を図るため、過激派の桂は朝廷の方が幕府より上であることを世上に見せつけるためだったとされ、将軍上洛というイベントを対立する二人が全く別の方向で利用していたとされています。桂さん、切れ者過ぎて、かなり恐ろしい人です。
 「花燃ゆ」では桂小五郎は単なる空気ですので、ドラマでは触れられていませんが、この直前に桂は坂下門外の変に関与した容疑で幕府から取り調べを受けたものの、長井雅楽の尽力で解放されております。つまり、長井は桂の恩人ですが、恩などという私事は大義に劣るということなのか、長井は尊王攘夷派にはめられて、切腹に追い込まれてしまいます。
 
 このように、島津久光が政治の中心人物となるのですが、大河ドラマ「花燃ゆ」では、「どぶろっく」の江口直人さんが島津久光を演じるということで、ドラマでの久光の扱いが非常に軽くなりそうな予感...
 重要人物の描写を避けて、どのように話を展開させていくのか、見てみたい気もします...
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kurokanproject

Author:kurokanproject
NHK大河ドラマ軍師官兵衛の主人公黒田官兵衛を紹介するマンガを描いています。
織田信長や羽柴秀吉といった歴史上の大人物、黒田官兵衛、小寺政職、赤松政秀、別所重宗といった播磨の武将達や、浦上宗景、宇喜多直家、荒木村重、松永弾正といった一癖も二癖もある連中が活躍します。

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