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大河ドラマ「花燃ゆ」 第22回「「妻と奇兵隊」」 あらすじ・感想

 一瞬、火野葦平の戦争小説「麦と兵隊」のドラマかと思いましたが、「妻と奇兵隊」がタイトルでした。
 長州藩は非武装の欧米商船を無差別に攻撃したため、国連安保理事会で長州藩に対する非難決議が成立します。
 欧米列強の多国籍軍が下関を報復攻撃し、下関は損害を被ります。どうみても自業自得。予算が無いのか、文&小田村の出番を増やしたいのか、戦闘シーンはほとんどありません。

 高杉晋作は奇兵隊を創設して、この難関にあたろうとしますが、久坂玄瑞はスネっ子モード。長州藩内でまともに相手されなくなった久坂は京に上って愛人と子作り政治工作に励もうとします。

 一方、久坂の妻の文は長州藩の奥方様連中を集めて、萩を防衛する台場(砲台)づくりに精を出します。こんなシーンは数分もあれば十分なのですが、文を主人公にしてしまったため、延々引っ張ります。文を、カマボコを販売し、テロリストに資金を供与した容疑で、テロ資金提供処罰法違反で逮捕して、主人公を久坂&高杉にチェンジして欲しいです。
 
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大河ドラマ「花燃ゆ」 第21回 「決行の日」 あらすじ・感想

 二回目の一桁視聴率も記録して、いよいよ大詰めに入ってきた「花燃ゆ」。今回も文と小田村が出てこない場面はソコソコ面白いのですが、文&小田村が出てくると頭が痛くなるような話になってしまいました...

 将軍家茂を上洛させることに成功して勢いにのる久坂玄瑞たち長州の尊王攘夷派は、関門海峡を通る外国船に攻撃を加えるテロ活動を実行しようとしますが、高杉晋作は「負け戦になる!」と反対し、萩で頭を丸めて隠棲します。
 なお、前回は、英国公使館襲撃に突入する所で終わりましたが、公使館襲撃の結果は何一つ放映されませんでした。川崎の火災の影響でしょうか...

 隠棲中の高杉宅を訪れた文は、高杉の妻から「久坂が京都で芸妓を愛人にしている」と聞かされたことから動揺。久坂に事の次第を問いただすべく、次の夫のJIN小田村と久坂に会いに行きます。カマボコ作りの内職の作ったテロ資金を芸妓遊びに流用したことを知った文は久坂に対して複雑な感情を抱きます。

 途中、山口で文は「そうせい公」と面会します(もちろん創作です)。
 なぜ殿と文が一対一で会えるのか等と突っ込みたいとところですが、戦場に向かう夫に不倫の次第を問い詰めるために面会に行くというトンデモ設定の前にはどうでもよくなってきます(^_^;)
 文は家臣任せで何も考えていない攘夷を実行すべきか心の奥で迷いがありそうな「そうせい公」から「吉田松陰なら外国船砲撃について、どのように言うのであろうか」と聞かれますが、少女時代から大幅に能力が劣化してしまった文はつまらないことしか言えませんでした。おにぎり作りに時間を取られて勉学の機会を奪われてしまったからと思われます。
 第一回の天才少女路線のままでしたら、「兵器の差があり過ぎて長州は列強に敗北する」といった適格な指摘が出来たかと思えば残念です。第一回では松陰は砲撃の演習中に「これではだめだ」と言っていましたので、第一回の脚本を書いた人は松陰の言葉として「これではだめだ」と言わせたかったのではないかと思います。しかし、脚本家がまた変わってしまいましたので、伏線の回収がうまくいかなかったのかもしれません。

 下関に着いた文は久坂と面会。テロリストの毒気に感染したのか愛人の話はスルーとなり、久坂を応援することになります。長州は非武装の欧米民間商船(友好国のオランダを含む)を大砲で攻撃するのですが、なぜか正義の活動を行うかのように描かれています。
 現政府の反テロ路線を支持しながら、長州押し路線を進めなければならないという微妙な立場に置かされているのか、英国公使館襲撃同様、外国船砲撃のシーンはすぐに終わってしまいます
 あと、女が大好きの伊藤博文(新婚)、金が大好きな井上聞多たち長州ファイブもちらっと出てきます。文と小田村のシーンの数十分の一。ほんとうに「ちらっと」だけ...

大河ドラマ「花燃ゆ」 第1回「人むすぶ妹」を見直す

 低視聴率で話題の大河ドラマ「花燃ゆ」の第一回「人むすぶ妹」を見直してみました! 
 もう既に忘れられた設定なのかもしれませんが、第一回では、
① 主人公の文はニュータイプで松陰の心中をテレパシーで洞察
② おまけに軍学の才能は松陰以上で、松陰の砲術の欠点を指摘
 という超才女でした。
 
 文は大村益次郎に匹敵する軍師です!
 次回は下関事件ですが、文は長州藩の戦術をどう評価するのでしょうか???

大河ドラマ「花燃ゆ」 第20回 「松陰、復活」 あらすじ・感想

 視聴率9・4%と2度目の1桁台、自己ワーストを更新した大河ドラマ「花燃ゆ」...今回は、文が出ない場面はソコソコ面白かったのに、この視聴率とは深刻です...放送前から多くの大河ファンが期待してなかった作品でしたが、ここまでとは...早く打ち切った方が...
 ソース⇒「花燃ゆ」第20話は9・4%…2度目の1桁台、自己ワースト更新

 それではあらすじ。
 長州忍法、七生転生の忍術により魔界から吉田松陰が生き返ります。松陰は船を見つめながら萩のキャバレーにいた上海帰りの高杉晋作に憑依します。吉田松陰の魂が乗り移った高杉は、過激な尊王攘夷派に転生。尊王戦士攘夷ブラックに変身します。

 高杉は江戸で仲間を集め、金に目がない攘夷イエローこと井上馨、女に目がない攘夷ピンクこと伊藤博文、運の悪そうな攘夷レッドこと赤禰武人たちと攘夷戦隊長州ファイブを結成し、久坂玄瑞も仲間にしようとします。
 
 ところが、久坂は異人を切り殺してでも攘夷を決行しようとする高杉を危険視し、高杉に協力しないと断言します。
 立腹した高杉は久坂玄瑞に「お前はセリフが棒読みだ!お前のつまらん演技のせいで視聴率が落ちた!」等と因縁をつけます。
 「お前のようなテロリストがいると、今の時世では視聴者がドン引きする!」と激怒した久坂は、高杉と口論になりますが、要領の良い伊藤が「デモ以上、テロ未満の行為なら大丈夫です」と間に入ります。
 結局、建築中の首相官邸にドローンを着陸させるイギリス公使館に放火するというテロとしては比較的穏当な実力行使にとどめることになります。
 同じ頃、伊藤は盲目の大学者の塙保己一の子の国学者、塙忠宝を暗殺したともされます(真偽不明)。塙忠宝は、孝明天皇を廃位する企てに加担していたとうっかり誤信した伊藤に暗殺されてしまいますが、全くのえん罪です。伊藤は後に朝鮮併合に加担していると誤解したテロリストの安重根に暗殺されますが、お互いうっかりさん同士で仲良くなれそうです。なお、安の裁判記録では「伊藤は日本の志士だが安は朝鮮の志士だ」と主張されていた旨が書かれております。志さえあれば、うっかりさんでも志士になれたようです。

 その頃、渋谷ではNHKの籾井会長がイギリスの王子に大河ドラマ「花燃ゆ」の番組を紹介していました。主人公たちがイギリスを標的とするテロ活動を行う番組が製作されていることを知った王子は、イギリス海軍に警戒を指示しますが、長州ではさらなるテロ行為が実行に移されようとしておりました...

2017年 大河ドラマ 予想 ~戦国時代編~

 「花燃ゆ」が、NHKの籾井会長も頭を悩ませる程の低視聴率なためか、2016年の大河ドラマ「真田丸」とその次の2017年の大河ドラマへの期待が膨らんでいます。
 個人的には 
   大河ドラマ「鈴木貫太郎」を 
 おススメしますが、本命は
 「北条早雲」 
 対抗は 山田風太郎の八犬伝を原作に「滝沢馬琴と里見八犬伝」 
 とみております(八犬伝は東京オリンピックの年の2020年の本命)。
 
 NHKがネタに困って掟破りの2年連続戦国後期大河に出た場合、
 ずばり本命は、「藤堂高虎」でしょう。
 NHKお気に入りの火坂雅志氏の「虎の城」という小説もありますので、原作には困らないと思います。
 但し、序盤の転職三昧は軽く流した方が良いでしょう。最近の視聴者は、ドラマの見切りが早いですので、子役も無しでお願いします。第一回目に主役が活躍しないという路線は今の時代には向いていません。
 主人公藤堂高虎はいくつも挫折を味わいますが、基本的にサクセスストーリーですし、流浪の姫君とのラブロマンスもありますし、NHK好みの愛妻家ですので、視聴率が期待できます。
 ただし、正妻との間に子がなく、側室との間に子が生まれ、養子との間でドロドロとした人間模様が繰り広げられますので、その点はNHK好みではないかも。

 戦国後期大河で個人的なおススメはズバリ「足利義昭」です。
 江戸幕府最後の将軍徳川慶喜が大河になったくらいですから、足利義昭が主人公になってもおかしくありません。
 義昭はメチャクチャドラマチックな人生を送っていますので、ネタには困りません。何より、逃走と謀略が中心で合戦シーンが少なくて済みますので、戦国大河なのに低予算で撮影できますw
 主人公の足利義昭役には吹越満さん。仮に「花燃ゆ」が9月に打ち切りになった場合でも、「軍師官兵衛」の映像を再編集すれば、非常に早期かつ低コストで穴埋め番組が作れると思います(個人的には足利義昭のベストは玉置浩二さんだと思います)。
 他の候補は折を見て触れたいと思います。
 
 先日、NHK会長の発言がニュースになっていました。
 ⇒NHK籾井会長 「花燃ゆ」低すぎる 前半は話がばらけた
>配役も、俳優もいっぱいそろえてますし、幕末の面白い時代でもある。
>ただ若干、前半は話がばらけたかなという気がする。
 NHKの会長は、「花燃ゆ」は内容の割に視聴率が低いと思っておられるようですが、あの内容で10%以上の視聴率が取れるのは、伝統の大河ドラマ枠だからとしか考えられません。ドラマの内容の割には高すぎます(^_^;)
 話の内容が散漫になった最大の原因は、主人公を、吉田松陰の文にしてしまっためでしょう...敗因の分析を間違えているとしか思えません。

大河ドラマ「花燃ゆ」 第19回 「女たち、手を組む」 あらすじ・感想

 (注意)このあらすじ・感想は実際のドラマを基にしておりますが、一部脚色が加えらえています。

【あらすじ】←半分くらい作り話(^_^;)
 薩摩藩の実質的藩主、島津久光は、幕府の体制変革と外様雄藩の政治参加を図るべく、兵を連れて上洛の途に出ます。
 薩摩藩の若手グループの中心人物である西郷隆盛は、薩摩藩の先発隊として、下関を訪れ、長州藩士との連絡をとり、久坂玄瑞とも面会します。
(久坂)薩摩藩は倒幕の意思などは無いということですか?
(西郷)確かに久光様には倒幕の意思などござらん。ただ、血気にはやる若いもんが黙っているか...
(久坂)久光公の意思を変えればよろしいのでは!
(西郷)倒幕は時期尚早。時節を待つしかないもはん。久坂はんもここは自重されよ。
(久坂)ならば、朝廷に訴え、世論に訴え、時節を変えればよろしいでしょう!そのうえで久光公を説得されては!
(西郷)おいどんは、久光公からは嫌われております(笑)
 久坂は薩摩藩を倒幕の方向に持っていこうと働きかけたが、西郷からは良い返事はもらえなかった...

 久坂たち松下村メンは、公武合体派の影響が強くなった朝廷を変えるべく、上洛しようと決意します。しかし、高杉晋作は上海視察のメンバーに選ばれたことで、上洛に同行しないことになります。
(久坂)藩はお前のような暴れ牛を京都に行かせたくないから、上海に送るのだ!俺たちと京へ行こう!
(高杉)敵を知らねば戦えぬ。攘夷のためには海外の事情を知らねばならぬ。松陰先生の教えだ!
 結局、高杉は久坂達とは別行動をとることになります。

 何とか資金をかき集めた久坂達は、京都で工作活動に精を出します。
 久坂達は、長州藩の公武合体派のリーダー、長井雅楽の暗殺を計画します。松下村塾塾生の一人で魚屋の松浦亀太郎は、長井雅楽を狙いますが、暗殺に失敗。責任を感じて自害します。
(久坂)「亀太郎、気をしっかり持て!お前にはわしの絵を書いて欲しいんじゃ!」
(亀太郎)「久坂さん...日本を変えてください...ぐふっ...」
(一同)「亀太郎...無茶、しやがって(泣)...」

 朝廷に攘夷派の影響を高めることに成功した久坂は桂小五郎とも連絡をとり、長州藩の重臣で若手武士とも親しい周布に藩論の変更を迫り、味方につけようとします。
(久坂)「攘夷は帝の御意思です。長井の航海遠略策は朝廷を誹謗しております。」
(周布)「確かに...」
 
 この後、長井派と松下村メンを中心とした一派との間で、長州藩内部の抗争が激しさを増していくことになります...

【本当の感想】
 今回は、小田村が1シーンしか出なかったことは評価できるのですが、文&女性グループのカマボコ&組み紐作りとテロ資金のカンパで半分以上のシーンが消費されてしまったのが...
 小田村さんの出番を増やすため、小田村さんは政治的な変節を繰り返しています。
 今は久坂達に同調して過激な尊王攘夷派路線を取る小田村さんは、下関事件のときはどうするのでしょうか(-_-;)


「花燃ゆ」の時代背景の解説② ~島津久光の上洛~

 時代背景の解説をほとんどやらないため、登場人物が何をやっているのか把握するのが難しい「花燃ゆ」。NHKに代わって、ドラマの背景を説明するシリーズの第二弾、今回は実質的な薩摩藩主、島津久光の上洛です。

 島津久光は、幕末の偉人、島津斉彬の弟でしたが、斉彬の絶好のタイミングでの死去後、息子忠義が薩摩藩主となり、藩の実権を握る事になります。
 藩主の父として薩摩藩を牛耳っていた島津久光は、公武合体運動を進め、幕府に圧力をかけるために文久2年(1862年)3月に薩摩藩兵を連れての上洛を開始します。あくまでも公武合体を推進させるための上洛で、倒幕なんて考えは島津久光には、これっぽっちもなかったことに注意してください。幕府の重要な役職につきたいというのが本音でしょう。

 島津久光は、当時の大名としてはソコソコ才能がある人物ですが、とにかく器が小さい... 
 
 久光は、当時の薩摩藩の若手グループの中心人物であった西郷隆盛とは犬猿の仲でした。島津斉彬公を慕う西郷どんは久光が心の底から嫌いだったのか、久光に「久光様は薩摩では偉い人ですが、官職もないし田舎者なので、上洛してもうまく行きません。」等と暴言を吐いてしまいます。久光は、若手家臣に人気のある西郷の暴言を許しましたが、器の小さい久光は西郷どんの顔も見たくなかったのが本音だったのか?、上洛に先立ち、西郷に先発として下関行を命じます。

 下関では西郷どんは長州の久坂玄瑞等、尊王攘夷派の痛い連中と面会します。尊王攘夷派の連中は、何を勘違いしたのか、島津久光が倒幕のために兵をあげた等と勝手に妄想してしまいます...
 薩摩藩先発隊のはずの西郷どんも尊王攘夷派の毒気にやられたのか、久光の「下関で待機」の命令を無視して、尊王攘夷派の連中と連絡をとるべく、大坂方面へ向かってしまいます。
 
 下関についた久光は、西郷がいないことを知り、激怒しますが、とりあえずここは耐え、海路、播磨の室津(軍師官兵衛で初恋の人「おたつ」が殺害された港町です)に上陸します。久光は、姫路滞在中に西郷どんの独断行動を知らされ、ついに西郷どんの逮捕・処罰を命じます。

 一方、久光の上洛が倒幕目的だと妄想している尊王攘夷派の痛い方々は、いよいよ倒幕か!と祭り状態になります。
 薩摩藩内の痛い連中は、久光に倒幕の意思が無いことを知ると、俺たちが関白と京都所司代を暗殺して、首級を久光公に捧げれば、反逆者にされてしまう久光公も、もう倒幕するしかなくなるぜ!!!と斜め上の発想をします。
 家臣のテロ計画を知った久光は激怒。急進派の一団を薩摩藩の宿舎の寺田屋で上意討ちしてしまいます(寺田屋事件)。
 これにより、公武合体派の勢力が増し、久坂玄瑞等、尊王攘夷派の痛い人たちは一時、冷や飯を食わされることになります。尊王攘夷派は、京都で朝廷工作に出たり、長州藩内でも久坂玄瑞達が公武合体派の長井雅楽の追い落としを画策するなど、痛い活動をヒートアップさせて、巻き返しを図ることになります。
 朝廷から勅許を貰った久光は、公武合体派として、①将軍家茂の上洛、②外様雄藩の政治参加、③一橋慶喜(15代将軍になる人、お笑いコンビ「どぶろっく」の森慎太郎さんが演じます...)、松平春嶽の重職就任を幕府に求めます。将軍家茂の上洛は、長州の長井雅楽や桂小五郎達の意見だったようで、久光の上洛は長州藩とも連携してのものだったと思われます。
 ちなみに将軍を上洛させる目的ですが、公武合体路線の長井は朝廷と幕府の融和を図るため、過激派の桂は朝廷の方が幕府より上であることを世上に見せつけるためだったとされ、将軍上洛というイベントを対立する二人が全く別の方向で利用していたとされています。桂さん、切れ者過ぎて、かなり恐ろしい人です。
 「花燃ゆ」では桂小五郎は単なる空気ですので、ドラマでは触れられていませんが、この直前に桂は坂下門外の変に関与した容疑で幕府から取り調べを受けたものの、長井雅楽の尽力で解放されております。つまり、長井は桂の恩人ですが、恩などという私事は大義に劣るということなのか、長井は尊王攘夷派にはめられて、切腹に追い込まれてしまいます。
 
 このように、島津久光が政治の中心人物となるのですが、大河ドラマ「花燃ゆ」では、「どぶろっく」の江口直人さんが島津久光を演じるということで、ドラマでの久光の扱いが非常に軽くなりそうな予感...
 重要人物の描写を避けて、どのように話を展開させていくのか、見てみたい気もします...

打ち切りの危機も?「花燃ゆ」の時代背景の解説① ~公武合体と尊王攘夷~

 あれだけ番宣&総集編攻勢に出たのにもかかわらず、第二部開始早々視聴率が10.2%だった「花燃ゆ」...
 時代背景を説明しないので、登場人物が何のために何をやっているのかが良くわからないというのも一因かもしれません。
 なぜ、松陰や久坂が過激な行動にでるのか、幕府と対立するのかといった説明がないので、ホームドラマと銘打って歴史に興味のなかった層を取り込もうとしながら、大河を長年視聴してきた人や日本史の知識がある程度ある人以外、取っ付きにくいドラマになっています(従来の大河ファン・歴史ヲタクも脱落していっているようですが...)。
 
 NHKに代わって「花燃ゆ」の時代背景の解説を...
 それでは、第一弾、「公武合体と尊王攘夷って何?」を説明します。
 不逞浪士の10人や20人くらい切り殺せそうだった井伊大老も、最新鋭の銃器には勝てず、暗殺されてしまい、幕府の権威は大きく失墜してしまいます。このような情勢の中、幕府は朝廷と結びつくことで権威を回復することを画策します。
  朝廷と幕府を結びつけるべく、孝明天皇の妹の皇女和宮を将軍徳川家茂と結婚させ、夫婦で合体♡させることを目指す一派が公武合体派です。
 大河ドラマ「篤姫」を見られた方は、堀北真紀さんが皇女和宮を演じていましたが、なぜか堀北さんはカツラが全く似合わなかった、婚姻当初は、和宮と姑の篤姫達との軋轢があったことを覚えておられるでしょう。

 これに反対する一派が、尊王攘夷派(和宮が帝の妹君であるにも関わらず、将軍の妻として、下位に立たされるのを嫌い、体位は騎乗位でせよと主張する一派、朝廷を敬い女性上位を主張するから攘夷派です)です。尊王攘夷派は、朝廷を敬い、日本を汚す異国を排斥することを目指す一派ですが、文の最初の夫、久坂玄瑞もこの一味です。尊王攘夷派は、キリスト教も大嫌いなので、明治維新後もカミングアウトした隠れキリシタンを弾圧し、多数の人々を獄死させ海外列強から非難されるという痛い行動をとったりします。「龍馬伝」では、蒼井優さん演じる隠れキリシタンの娘がキリシタンを弾圧する幕府を恨み、新しい世を望んでいましたが、実際は維新後も弾圧が続きます(史実では、明治維新期の長崎奉行は、隠れキリシタンに「いずれ、キリスト教も公認されるだろうから、カミングアウトするのは、もうちょっと待ってね」と説得します)。
 尊王攘夷派の最大の根拠が、夷人嫌いの孝明天皇の意思が攘夷だからというものです。この時代の日本は、多くの人が感情的には攘夷で、開国に踏み切った老中阿部正弘さんも心の中は攘夷だったとも言われています。
 現代人から見ると、感情論で行動してはイケナイ!!まずは、海外の技術を取り入れて国力を挙げよう!と考えますし、「うほっ、いい男♡」な男前の阿部さん(時代劇では阿部正弘役は男前がやることになっており、篤姫では草刈正雄さんが演じています)もそう考えたと思いますが、そんなことを公に言ったら紅衛兵に三角帽子をかぶされて自己批判させられ攘夷の志士に天誅と称して殺害されます。

 彼らは尊王戦隊水戸レンジャーとか爆弾戦隊長州ファイブといった徒党を組んで、他藩の同志と連携して、日夜テロ政治活動にいそしむことになります。
 今回、山梨の小作人にしか見えない土佐の坂本竜馬が萩に来たのは、尊王攘夷派の活動を通じて、久坂と龍馬の兄貴分の土佐の武市半平太と交流があったためです。久坂をはじめとする一派は、基本的に痛い人(=よからぬ事をやらかす人≒動乱の時期に改革を志向する人)たちなので、藩内の反対派と血で血を洗う抗争を繰り広げることになります。早い話が内ゲバ

昭和な朝ドラと「まれ」

 昭和な朝ドラだと、主人公は○○業界のパイオニアだとか、女手一つで事業を成功させ大企業に成長させたとか、七難八苦に見舞われながらも運命の人と結ばれたとか、やたらドラマチックな展開が繰り広げられます。特に、女性の社会進出が色眼鏡で見られていた時代に、社会の偏見に耐えながらも事業を成功させ、日本社会を変えていく主人公の姿が定番となっていました。
 しかし、平成の朝ドラでは、主人公が影響を及ぼす範囲が減っていく作品が増えていきますw
 もちろん、カーネーションの主人公のように「和服中心の日本女性に洋装を広めよう!」とか、マッサンの主人公のように「日本で夫とともにウィスキー作りを始めよう!」といった壮大な目標を掲げた昭和テイストな作品もありますが、モデルなしの創作作品は主人公が影響を及ぼす範囲が極めて狭い作品が多いような気がします(「梅ちゃん」先生は、蒲田で地域医療に携わろうという目標がありますので、例外的に影響範囲が主人公の周囲3kmくらいはあります)。

 今放映中の「まれ」は、主人公が輪島市職員を経て、洋菓子職人になるというストーリーですが、影響範囲は主人公の周囲100mくらいしかありません。今のところ、輪島市職員として、輪島市への定住者のお手伝いをするという仕事をしているので、ある程度の影響力があるのですが、洋菓子職人になってしまえば影響範囲は10mくらいに減ってしまうかもしれません。
 昭和な朝ドラですと、主人公は「洋菓子文化が広まっていない日本で洋菓子を広めようとするパイオニア」だとか、「輪島塗の職人の家に嫁ぐも、家業は傾いてしまい、夫は病床に。幼い子を育てながら、家業を立て直し、輪島塗を復興させる」といった人物になるでしょう。
 
 このドラマ中の「まれ」の評価では、市役所職員は夢が無い人向けの職場とされていますが、輪島市の定住者を増やして人口を倍にするとか、産業振興を図って輪島塗の出荷高を倍にするとかしたら、社会的な貢献は非常に高いと思うんですがね。

大河ドラマ「花燃ゆ」 第18回「龍馬!登場」 あらすじ・感想

 冒頭、水戸浪士達により、桜田門外で大老井伊直弼が暗殺されたことが説明されます。期待した立ち回りは一切、ありません...
 このドラマでは単なるバカの久坂玄瑞は、桜田門外の変は長州の手でやるべきだった等と妄言を吐きます。脚本を書いている人は、もう少し日本の歴史を勉強した方が良いです。
 それ以前に、このドラマの松陰は、井伊大老は水戸がやるらしいから、僕らは間部老中を爆殺しよう!とか言っていたような...数話前の設定も(※追記参照)忘れてしまったのでしょうか(-_-;)

 一方、萩では松下村塾塾生が刑死した吉田松陰を偲んで、文お手製のおにぎりを食べます...
 その頃、長州藩では長井雅楽の航海遠略策が藩論となろうとしていました。過激なテロリスト久坂玄瑞は、長州藩が至極まっとうな路線を取る事が許せず、長井を批判します。なぜか小田村も反長井派。
 椋梨一派と仲が悪かったときは、長井は周布とともに松下村メンを援助していたのに、なぜ、今回、久坂と対立するのかといった説明は、ほとんどありません。そもそも、長井の航海遠略策を説明すると、考え方がおかしいのは久坂の方だと、視聴者に気づかれてしまうからでしょう。

 このドラマでは、単なるバカにしか見えない久坂は「なぜ、死罪になるとわかっていながら、松陰を江戸に送ったのか?」等と喚き散らします。
 しかし、このドラマでは、長州藩が松陰を見殺しにしたというより、松陰自身が「井伊大老も心を割って話せば説得できるよ!」とか「死罪になるような罪を告白すれば、井伊大老とお話しできるよ!」といったノリだったような???
 いい加減な脚本なので、矛盾まみれ...

 なお、第二主人公のJIN小田村は、他人の手柄のいい処取りばかりしていますので、一貫した姿勢なんか取れるはずもなく、政治的な立場がブレまくりになると思われます。小田村が下関事件について、どのような意見を言うのか非常に楽しみです。

 いよいよ、土佐の坂本龍馬が登場。伊原剛志さんには悪いのですが、龍馬というより、行商に来た山梨の小作人にしか見えません。龍馬伝の福山雅治さんが龍馬役で出ていれば話題になったのに...という感も...
 龍馬は久坂に会いに来たはずですが、文と会話して終了。久坂と龍馬の会談の場面は一切、ありません。文が主人公になってしまった弊害が出ています...

 こんな番組が、あと半年以上も続くのか...
 見ている方は愚痴れば済みますが、出演者は晒し者状態ですね...

追記
今回放送分から、新たな脚本家が追加されたとのことです。 
> 「花燃ゆ」は、脚本家の大島里美さんと宮村優子さんが「複数作家制」で執筆してきた。
>さらに三日放送分から金子ありささんが加わり、「今後は女性三人の視点で知恵を出し
>ながらやっていく」という。
 数話前の設定が無かったことになっているのは、新たな脚本家に、うまく引継ぎできていなかったためのようです。新脚本家の投入で、さらに混迷の度を深めそうな悪寒...

参考リンク⇒ くすぶる「花燃ゆ」 浮上できる!? 脚本家、女性3人体制で巻き返し

「姫路の中世城館跡」をたずねて その2

cyusei2.jpg
 姫路市教育委員会が配布している「『姫路の中世城館跡』をたずねて その2」を貰ってきました。
 大河ドラマ「軍師官兵衛」でバッサリと省かれていた織田臣従前のエピソードが満載です。地図や図面も載っていてお勧め。
 永禄12年(1569年)の織田信長の第一次播磨侵攻の際の織田&幕府軍の拠点となったのが、城山中学校の裏山の庄山城です。官兵衛の当時の主君、小寺政職の御着城とは、目と鼻の先です。現在の中学校の校区レベルのエリアで、織田&幕府軍と反信長連合が戦っていたということになります。

 庄山城から市川沿いに北上すると、生野銀山に至ります。おそらく、織田方は別所氏を通じて、生野との連絡路を確保すべく、市川沿いのルートを影響下に納めていたものと思われます。別所氏が織田に敵対した後は、後藤氏・恒屋氏等、市川沿いの勢力が反織田方となります。
 
 この後、小寺氏はドラマや小説では官兵衛の説得で織田方につくことになります。ちなみに教育委員会のパンフレットでは「小寺氏は織田方の調略を受け(略)信長に服属する」という身もふたもない書き方になっています(^_^;)
プロフィール

kurokanproject

Author:kurokanproject
NHK大河ドラマ軍師官兵衛の主人公黒田官兵衛を紹介するマンガを描いています。
織田信長や羽柴秀吉といった歴史上の大人物、黒田官兵衛、小寺政職、赤松政秀、別所重宗といった播磨の武将達や、浦上宗景、宇喜多直家、荒木村重、松永弾正といった一癖も二癖もある連中が活躍します。

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