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第227話 本願寺分裂

戦え!官兵衛くん 第227話
 織田信長と本願寺との和睦調印を受け、天正8年(1580年)4月9日、本願寺の顕如は石山本願寺から退去し、紀州鷺森(和歌山市)に移ります。
 一方、顕如の息子の教如は、和睦に反対し、強硬派の雑賀衆等と共に石山本願寺に籠ります。顕如と教如の対立は、後に本願寺が東本願寺と西本願寺に分裂する原因となります。

 また、雑賀衆は、本願寺派と非本願寺派とに分裂していましたが(⇒第148話)、本願寺派の雑賀衆の内部でも顕如を支持する雑賀孫一(孫市)達穏健派と、教如を支持する強硬派に分裂します。
 雑賀孫一は織田信長に接近し、強硬派(反信長派)の土橋若太夫等と鋭く対立し、天正10年(1582年)1月に雑賀孫一が土橋若太夫を謀殺するに至ります。

 一方、播磨の本願寺の拠点、英賀(姫路市)では、英賀領主の三木道秋が本願寺の強硬派と結び、抗戦を主張していました。前御着城主、小寺政職は御着落城後は英賀に逃亡しますが、時期的に見て、三木道秋等と合流して、最後の抵抗を試みていたのではないかと思われます。
 
 秀吉は閏3月下旬ころから、英賀城への包囲を開始していたと思われ、網干(姫路)の領民に対し、人夫の徴発と資材の提供を命じた文書が残されています。
 4月1日に英賀城の西の土居を占領した後、包囲を続けて様子を見ますが、英賀城内部の異変により、事態は急変します。

 最後のコマで秀吉は「本願寺も門徒もわしが救う」と言っていますが、これ以降、ある時期までは、秀吉は本願寺の守護者として行動し、後に本願寺勢力を天下統一に利用しようとしていくことになります。

(解説)
 三木通秋達が「御報恩の戦いだ!」と言っているのは、本願寺が門徒(信者)に戦いに参加するよう求める理由づけとして、「『阿弥陀仏によって救済される道を教えてくれた親鸞の恩に報いるため』、仏敵信長との戦いに参加すべし。」との論理で説いていたためです。
 「戦えば極楽、退けば地獄」といったスローガン(⇒第219話)は、既に親鸞の教えから逸脱していますので、本願寺が公式に主張したことはないと考えられています。
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試験に出る官兵衛くん。 その3 ~櫛橋・梶原・糟屋氏の進出~

 後鳥羽上皇が西国の武士を集めて、鎌倉幕府に対抗した承久の変は、後鳥羽上皇方の敗北で終わります。
 上皇方の武士を一掃した幕府は、上皇方の公家や武士の領地を没収し、親幕府派の武士を新たに赴任させます(新補地頭(しんぽじとう)といいます。承久の変の前からの地頭を本補地頭(ほんぽじとう)といいます)。
 鎌倉幕府は、関東の御家人を播磨に派遣し、東播磨の加古川周辺に領地を与えます。「戦え!官兵衛くん」に登場する高砂の梶原氏、加古川の糟屋氏、志方の櫛橋氏等は、関東の御家人の流れを組む一族です。
 要するに、敗戦国の播磨に戦勝国から進駐軍が来たという訳ですね。ちなみに安芸の毛利氏、吉川氏等も、関東の御家人出身です。

 大河ドラマ「軍師官兵衛」では、官兵衛の義兄(妻光の兄)で同じ小寺政職家臣の櫛橋左京進(演:金子ノブアキさん)が、しょうもない官兵衛イジメと逆天才ぶりを披露していますが、櫛橋家は鎌倉以来の名門で、世が世なら、出自が怪しい赤松本家とか、龍野赤松家とか、小寺家とか黒田家よりもずっと格上だったのです。
 そもそも櫛橋は小寺の家臣じゃないので、ドラマの官兵衛イジメと逆天才は全くの冤罪です(^^;)

 さらに、幕府は京都に六波羅探題を置き、朝廷・西国の監視を強めます。
 ここで、ようやく幕府は西国にも実力を及ぼす事ができるようになりました。

 承久の変後、西国の様子は一変してしまった訳ですが、幕府内でも北条氏への権力集中が加速することになります。
 1224年、北条義時の死去により北条泰時が幕府の執権となります。
 第3代将軍源実朝の死後、将軍位は空位であったため、北条氏は、京都から源頼朝と少しだけ血縁関係のある公家の少年(藤原頼経)を呼び寄せ、第4代の将軍とします。言うまでもなく、将軍はお飾りで、幕府の実権は北条氏が握ることになります。  

試験に出る官兵衛くん。 その2 ~播州後藤氏の挫折~

 さて、源頼朝の直臣として繁栄を迎えていた播磨後藤氏ですが、試練の時を迎えることになります。
 後藤基清は、源頼朝の急逝により世情が混乱する中、朝廷で権勢をふるっていた土御門通親の殺害を企てたとして処罰されます(三左衛門事件)。ここは、細かい話なので試験対策としてはスルーして下さい。

 後鳥羽上皇の意向で、穏便な処分で済まされた後、後藤基清は復権を許されます。後藤基清は、西面の武士に取り立てられたり、朝廷の官職を与えられる等、後鳥羽上皇に重用されるようになります。
 なんか、三左衛門事件には裏がありそうですが、証拠が無いのでスルーして下さい。

 勢力を伸ばす幕府に危機感を覚えた後鳥羽上皇は、承久3年(1221年)6月、親上皇方の武士を集め、幕府に対決します(承久の変)。
 
 ここからが試験対策で重要です。
 承久の変まで、鎌倉幕府は朝廷の力が強い西国では、あまり勢力がありませんでした。
 西国の武士は、幕府設立前は、当然のことながら朝廷・公家と関係を結んでいましたが(★)、幕府設立後も朝廷との関係が切れない人が大勢いました。このため、多くの西国の武士が上皇方として幕府と敵対することになりました。
 
 上皇方を打ち破った幕府軍は、後鳥羽上皇を隠岐へ流罪にした上、関係者を重く処罰します。上皇方の武士を一掃した幕府は、上皇方の武士の領地を没収し、親幕府派の武士を新たに赴任させます。
 承久の変の勝利より、鎌倉幕府は、西国での影響力を増大させることができました。

 大恩ある後鳥羽上皇に味方した後藤基清は、幕府方に付いた子の後藤基綱によって処刑されますが、後藤家は基綱により命脈を保つことになります。
 播磨の国も承久の変によって、様相が一変することになります。

 ★朝廷の家臣を兼務していたり、公家が本家だったり、荘園の代官をやっていたりしていたので。

試験に出る官兵衛くん。 その1 ~播州後藤氏の栄光~

 大河ドラマ「軍師官兵衛」でも、第7話「決断のとき」から、いよいよ官兵衛の家臣で2番目に強いと評判の後藤又兵衛(成人後は塚本高史さんが演じます)が登場します。
 黒田官兵衛は、両親が死んでみなしごになった後藤又兵衛という少年を、御着の小寺政職からもらいうけるそうです。
 後藤又兵衛は、播磨後藤氏の出身です。播磨後藤氏というのは非常に名門で、世が世なら赤松、小寺、黒田等よりずっと上だったのですが、大河ドラマではその辺は触れられるのでしょうか(^^;)

 さて、前回の続きです。後藤実基(ごとうさねもと)の養子の後藤基清(ごとうもときよ)は源頼朝の家臣として、源平の合戦で活躍します。
 後藤基清は、源義経の部下(あくまでも義経とは上司・部下の関係です)として、源平合戦を戦い、勝利します。後藤基清の活躍は平家物語にも記されています。
 ここで、試験に出るポイント。
 後藤基清のような、源頼朝の家臣を「御家人」と呼びますが、御家人は、源頼朝と直接主従関係を結んでおり、主君はあくまでも頼朝です。御家人には大名クラスの大きな領地を持っている武士から、旗本クラスの小さな領地しか持っていない武士までいろいろいますが、
 基本的には御家人同士では対等です。
 御家人は、みな、源頼朝の直臣という意識があります。
 したがって、指揮官である源義経が命令しても、御家人には「あんたの家来じゃね~よ」という意識が根底にありますので、なかなか源義経のいうことを聞かないということになります。
 織田信長の直属軍団の上司・部下の関係(例えば、羽柴秀吉と竹中半兵衛、柴田勝家と前田利家など)と比較すると、かなり前近代的な関係にすぎないことがわかります。
 
 これでは、幕府の方も地方の武士の統率に困りますので、幕府の役職として、各国ごとに守護という役職をおきます。守護というのは、その地域の武士のリーダーです(守護と地元の武士の関係は、あくまでも本来は上司・部下の関係にすぎません)。幕府の制度として、各地の武士は、守護の指示に従えということにしたわけです。
 
 後藤又兵衛君の先祖の後藤基清は、鎌倉時代初期に播磨の守護に任命されます。
 ということで、世が世なら、政職くんや官兵衛くんは後藤さんの言うことを聞かないといけなかったのかもしれないということで、次回に続きます。 

試験に出る官兵衛くん。 ~播州後藤氏の栄光 その0~

 今、大学受験のシーズン真っ盛りです。日本史で受験する奇特な方向けに、「戦え!官兵衛くん。」でも受験対策を書いてみたいと思います。
 題材は、松本多喜雄先生の名著、「播州後藤氏の栄光」で有名な後藤又兵衛基次の出た播州後藤氏です。
 
 平安時代は、藤原氏が宮中の重要なポストを牛耳っていました。しかし、藤原氏の一族の中でも中心から離れていった人たちは、中央では出世の機会が閉ざされていたため、地方で活路を見出すようになっていきます。
 芥川龍之介の小説、「芋粥」に登場する藤原利仁もその一人でした。
 
 後藤氏も、もともとは名門藤原氏の一族でしたが、世代を重ねるにつれ、公家社会での出世を諦め、武士として活躍するようになりました。
 後藤実基(ごとうさねもと)は、源氏の家臣として、平治の乱や源平の合戦で活躍します。実基の養子の後藤基清(ごとうもときよ)も源頼朝の家臣として、源平の合戦で活躍します。
 次回、後藤基清を題材に受験向けの話を始めたいと考えています。
プロフィール

kurokanproject

Author:kurokanproject
NHK大河ドラマ軍師官兵衛の主人公黒田官兵衛を紹介するマンガを描いています。
織田信長や羽柴秀吉といった歴史上の大人物、黒田官兵衛、小寺政職、赤松政秀、別所重宗といった播磨の武将達や、浦上宗景、宇喜多直家、荒木村重、松永弾正といった一癖も二癖もある連中が活躍します。

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ぜひ、第0話から読んでみてください(*^_^*)

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